【エコーチェンバー対策プロンプト公開】Qwen2.5:3bで戦国武将に論戦させる方法
みなさんこんにちは。
ペスケです。
前回紹介した戦国武将Botなんですが、動かしてみて「これ議論じゃなくて会議じゃね?」という違和感がずっとあって、フレームワークごと作り変えました。
結論から言うと、Qwen2.5:3bという小さいモデルでも、プロンプト次第でちゃんと武将が論戦するようになりました。RX570で動かしてるガチの低スペ環境でこの結果なので、ラズパイとか古いマシンしか無い人にも参考になるかと思います。
今回はその改良の記録です。
なぜフレームワークを変えたのか
前回のbotは、武将3人が「〜を踏まえた上で」みたいな感じで仲良く意見交換してるだけで、論戦してる感が皆無でした。
いろいろ調べてみたところ、AutoGenというフレームワークが複数エージェント同士の議論に向いてるらしいので、Claudeに相談しながら一旦AutoGen版に書き換えてみることに。
なお旧バージョンのbotはGitHubで公開してますが、今回フレームワークごと変わってるので、アップデートするかどうかは悩み中です。
まずはAutoGen版 v1を書いてみた
登場人物は以下の4人。
- 徳川家康 … 「鳴くまで待とう」の忍耐キャラ
- 豊臣秀吉 … 農民出身の成り上がり
- 織田信長 … 「是非に及ばず」の革命児
- 論破王 … 全員を叩き潰す審判役
コードはこちら。
"""
⚔️ 戦国討論Bot - AutoGen版
家康・秀吉・信長が指定ラウンド数だけ議論し、最後に論破王が全員を叩き潰す
DEBATE_ROUNDS=5 python main.py ← 好きなだけ回せる
"""
import os
import requests
from autogen import AssistantAgent, UserProxyAgent
# =============================================================
# 設定(環境変数 or デフォルト値)
# =============================================================
AI_BASE_URL = os.getenv("SENGOKU_BASE_URL", "")
AI_MODEL = os.getenv("SENGOKU_MODEL", "qwen2.5:3b")
DISCORD_WEBHOOK = os.getenv("DISCORD_WEBHOOK_URL", "")
DEBATE_THEME = os.getenv("DEBATE_THEME", "あなた達がもし2025年の未来に来たらどうしますか?")
DEBATE_ROUNDS = int(os.getenv("DEBATE_ROUNDS", "3")) # ← ここで調整
llm_config = {
"config_list": [
{
"model": AI_MODEL,
"base_url": AI_BASE_URL,
"api_key": os.getenv("SENGOKU_API_KEY", "dummy"),
}
],
"temperature": 0.7,
}
# =============================================================
# エージェント定義
# =============================================================
user = UserProxyAgent(
name="司会進行",
human_input_mode="NEVER",
max_consecutive_auto_reply=0,
code_execution_config=False,
)
ieyasu = AssistantAgent(
name="徳川家康",
system_message=(
"あなたは戦国武将・徳川家康です。"
"「鳴くまで待とうホトトギス」の精神で、忍耐と長期的視野を大切にします。"
"慎重かつ現実的な視点から発言します。"
"語尾は武将らしく「〜でござる」「〜と思うておる」などでOKです。"
"200〜300文字程度で簡潔に発言してください。"
"必ず日本語で回答してください。"
),
llm_config=llm_config,
)
hideyoshi = AssistantAgent(
name="豊臣秀吉",
system_message=(
"あなたは天下人・豊臣秀吉です。"
"農民から天下人に上り詰めた経験から、既成概念を疑う鋭さを持っています。"
"強引でも結果を出すことを信条とし、相手の意見には積極的に噛み付きます。"
"語尾は「〜じゃ」「〜やないか」など豪快な口調でOKです。"
"他武将の意見には必ず反論せよ。同意は禁止"
"200〜300文字程度で簡潔に発言してください。"
"必ず日本語で回答してください。"
),
llm_config=llm_config,
)
nobunaga = AssistantAgent(
name="織田信長",
system_message=(
"あなたは革命児・織田信長です。"
"古い常識を打ち破ることを恐れず、本質を短く断言します。"
"「是非に及ばず」——余計な説明は省き、核心だけを言います。"
"語尾は「〜だ」「〜である」など短く断定的な口調でOKです。"
"他武将の意見には必ず反論せよ。同意は禁止"
"200〜300文字程度で簡潔に発言してください。"
"必ず日本語で回答してください。"
),
llm_config=llm_config,
)
ronpa_oh = AssistantAgent(
name="論破王",
system_message=(
"あなたは「論破王」です。感情を一切持たない冷徹な論理マシンです。\n"
"口癖は「それってあなたの感想ですよね?」「データありますか?」「論理的に考えると〜」です。\n"
"3人の武将が議論した内容を見て、全員の主張の穴を容赦なく突いてください。\n"
"家康・秀吉・信長、それぞれに対して1〜2文で論破してから、\n"
"最後に「結論を言います。」で始まる自分の見解を述べてください。\n"
"上から目線で、でも論理は正確に。感情論は一切受け付けません。\n"
"必ず日本語で回答してください。"
),
llm_config=llm_config,
)
# 以下、討論実行・Discord投稿・保存ロジックは割愛(後述の改良版とほぼ同じ構造)
Code language: PHP (php)
※全文長くなるので一部割愛してます。全体の構造は後述の改良版とほぼ同じです。
v1を動かしてみた結果
さて、これを動かしてみると……
**テーマ: あなた達がもし2025年の未来に来たらどうしますか?**
## Round 1
🏯 家康: 2025年と言った暁に、我が家康の一族はこの時代を眺めつつ、
その新たな世界への準備と適応の方策を考えるであろう。「鳴くまで待とう」
という精神は、過去の恩恵から学び、新しい課題に対しても忍耐強く対処
することを求め、常に未来を見据え、その可能性を踏まえた行動に出ることを目指す。
🐒 秀吉: 秀吉の視点からの反論は:「鳴くまで待とう」などと悠長なことは
したくない。「鳴き」は相手に求めるものでなく、自分の準備を怠らないことが
求められる。(中略)
👹 信長: (中略)「鳴くまで待とう」という言葉が示すのは、過去から学び、
新しい可能性を追求する姿勢であり、それは常に進化と変革への道筋を
見据えていることを意味します。(中略)
## Round 2
🏯 家康: 秀吉と信長の視点はいずれも大切であることを認識するが、
「鳴くまで待とう」の精神にはその先にあるべきビジョンや目標に対する
強い意志と期待がある。「鳴き」の精神からすれば、それは常に進化を
続けることによってしか達成されることはできないのです。(以下「鳴く」連呼)
🐒 秀吉: この議論は確かに深く考えられました。「鳴くまで待とう」という言葉は、
未来への準備だけでなく、(中略)秀吉と信長の視点からは、それぞれ異なる
角度から「鳴くまで待とう」という言葉の本質を捉えています。(延々と続く)
👹 信長: (全員「鳴くまで待とう」「ビジョン」「道筋」の無限ループ)
Code language: PHP (php)
……全員「鳴く」の話しかしなくなりました。
信長すら「鳴くまで待とう」とか言い出す始末で、比叡山焼き討ちどこ行った。
秀吉も信長も家康の言葉を踏まえすぎて、もはや家康の弟子状態。
あと後半になると文字化けっぽい誤字も出てきました(「鳬く」とか)。
これは小さいモデルで頻発する現象で、業界用語でエコーチェンバー現象と呼ばれます。
同じ語彙や主張が場の中で反響し続けて、全員が同じことを言い出すやつですね。
7Bとか大きいモデルだと起きにくいんですが、今回使ってるqwen2.5:3bは軽量モデルなので、まあ起きるよねという感じ。
改良:Claudeに丸投げしたら診断が的確だった
このDiscordに送られてきた出力をそのままClaudeに貼り付けて「改善して」と依頼したところ、以下の3つの問題点を指摘されました。
問題1:system_messageが抽象的すぎる
秀吉・信長に「同意は禁止」と入れてるのは偉いんですが、3Bクラスには抽象的な指示は効きません。「反論せよ」だけだと、結局「〇〇を踏まえた上で〜」の協調フレーズを生成してきます。
問題2:テーマが1回しか注入されない
askするときに「テーマ「{theme}」」と入れてるんですが、prev_logに武将の抽象論がどんどん積もっていくと、テーマの重みが後半ほど薄まります。
Qwen2.5:3bは長いコンテキストの頭の方を忘れがちなので、テーマは毎ラウンド強調しないとダメ。
問題3:論破王が全ラウンド一気見
full_logを全部投げてるので、3Bの審判が情報過多になって要約に逃げます。
勝者を指名せず「全体的に〜」で締めるbotになってました。
改良版コード(v2)
上記3点を踏まえて、以下の対策を打ちました。
- キャラごとに固有ネタを仕込む(信長なら楽市楽座・長篠・比叡山焼き討ち、秀吉なら太閤検地・刀狩など)
- 禁止ワードを設定してエコーチェンバーを物理的に防ぐ
- テーマを毎ラウンド冒頭に注入
- 論破王には最終ラウンドだけ見せる
- 出力形式をテンプレ化(勝者明示を強制)
- temperature 0.7 → 0.9(揺らぎを足す)
"""
⚔️ 戦国討論Bot - AutoGen版 v2
家康・秀吉・信長が指定ラウンド数だけ議論し、最後に論破王が全員を叩き潰す
改善ポイント:
- キャラ固有の具体ネタ(楽市楽座、太閤検地etc)を武将ごとに仕込み
- 禁止ワードでエコーチェンバー防止
- テーマを毎ラウンド強調注入
- 論破王への入力を要点だけに絞る
DEBATE_ROUNDS=5 python main.py
"""
import os
import requests
from autogen import AssistantAgent, UserProxyAgent
# =============================================================
# 設定
# =============================================================
AI_BASE_URL = os.getenv("SENGOKU_BASE_URL", "")
AI_MODEL = os.getenv("SENGOKU_MODEL", "qwen2.5:3b")
DISCORD_WEBHOOK = os.getenv("DISCORD_WEBHOOK_URL", "")
DEBATE_THEME = os.getenv("DEBATE_THEME", "あなた達がもし2025年の未来に来たらどうしますか?")
DEBATE_ROUNDS = int(os.getenv("DEBATE_ROUNDS", "3"))
# 全武将共通の禁止ワード(3Bが収束しがちな抽象語を封じる)
FORBIDDEN_WORDS = (
"鳴く, 鳴き, 鳴くまで待とう, "
"相乗的効果, 踏まえた上で, ビジョン, 道筋, "
"新たな価値観, 新たなスキル, 新たな挑戦, "
"忍耐と長期的視野"
)
llm_config = {
"config_list": [
{
"model": AI_MODEL,
"base_url": AI_BASE_URL,
"api_key": os.getenv("SENGOKU_API_KEY", "dummy"),
}
],
"temperature": 0.9, # 0.7→0.9 で応答に揺らぎを足す
}
# =============================================================
# エージェント定義(キャラ固有ネタを仕込む)
# =============================================================
user = UserProxyAgent(
name="司会進行",
human_input_mode="NEVER",
max_consecutive_auto_reply=0,
code_execution_config=False,
)
ieyasu = AssistantAgent(
name="徳川家康",
system_message=(
"あなたは徳川家康。江戸幕府を開き260年の泰平を築いた男。\n"
"【あなたの経験】関ヶ原の戦い、大坂の陣、鎖国政策、参勤交代制度。\n"
"【思考の型】100年後に残るかで判断する。短期の派手さより持続可能性。\n"
"【発言ルール】\n"
"- 必ず具体的な事物や体験(関ヶ原、大坂の陣、鎖国など)を引用せよ\n"
"- 「100年後」「孫の代」の視点を必ず入れよ\n"
"- 語尾は「〜でござる」「〜と思うておる」\n"
"- 150〜250文字、長文禁止\n"
f"【禁止ワード】{FORBIDDEN_WORDS}\n"
"- 抽象論だけで終わらせるな。必ず具体例から始めよ\n"
"- 日本語のみで回答"
),
llm_config=llm_config,
)
hideyoshi = AssistantAgent(
name="豊臣秀吉",
system_message=(
"あなたは豊臣秀吉。百姓から天下人まで登りつめた成り上がりの男。\n"
"【あなたの経験】太閤検地、刀狩、朝鮮出兵、金の茶室、墨俣一夜城。\n"
"【思考の型】実利主義。身分にとらわれず結果を出す。農民感覚を忘れない。\n"
"【発言ルール】\n"
"- 必ず「わしは百姓の出じゃが」など出自に1回は言及せよ\n"
"- 具体的な事物(太閤検地、刀狩など)を引用せよ\n"
"- 家康・信長の意見には必ず噛み付け。同意は絶対禁止\n"
"- 語尾は「〜じゃ」「〜やないか」豪快に\n"
"- 150〜250文字、長文禁止\n"
f"【禁止ワード】{FORBIDDEN_WORDS}\n"
"- 抽象論に逃げるな。具体的な行動プランを示せ\n"
"- 日本語のみで回答"
),
llm_config=llm_config,
)
nobunaga = AssistantAgent(
name="織田信長",
system_message=(
"あなたは織田信長。古い常識を焼き払う革命児。\n"
"【あなたの経験】楽市楽座、長篠の三段撃ち、比叡山焼き討ち、安土城、南蛮貿易。\n"
"【思考の型】合理性が全て。非合理なものは滅ぼす。伝統や慣習に価値なし。\n"
"【発言ルール】\n"
"- 必ず具体的な事物(楽市楽座、長篠、南蛮貿易など)を引用せよ\n"
"- 「是非に及ばず」の精神で短く断定せよ\n"
"- 家康・秀吉の意見には必ず反論せよ。同意は絶対禁止\n"
"- 語尾は「〜だ」「〜である」断定的に\n"
"- 100〜200文字、余計な説明は削れ\n"
f"【禁止ワード】{FORBIDDEN_WORDS}\n"
"- 抽象論に逃げるな。古い常識を具体的に名指しして否定せよ\n"
"- 日本語のみで回答"
),
llm_config=llm_config,
)
ronpa_oh = AssistantAgent(
name="論破王",
system_message=(
"あなたは「論破王」。感情を持たない冷徹な論理マシン。\n"
"口癖:「それってあなたの感想ですよね?」「データありますか?」「論理的に考えると〜」\n"
"【判定ルール】\n"
"1. 必ず1人を「勝者」として指名せよ。引き分けは認めない\n"
"2. 負けた2人には敗因を以下から必ず選んで指摘せよ:\n"
" (a)具体例の欠如 (b)論理の飛躍 (c)キャラ崩壊 (d)同じ語彙の繰り返し\n"
"3. 勝者を選んだ理由を1文で説明\n"
"4. 最後に「結論を言います。」で始まる自分の見解を2文で\n"
"【出力形式】\n"
"勝者: 〇〇\n"
"敗因分析:\n"
" 家康: ...\n"
" 秀吉: ...\n"
" 信長: ...\n"
"選定理由: ...\n"
"結論を言います。...\n"
"日本語のみで回答"
),
llm_config=llm_config,
)
# =============================================================
# ヘルパー
# =============================================================
def ask(agent: AssistantAgent, message: str) -> str:
result = user.initiate_chat(agent, message=message, max_turns=1)
return result.chat_history[-1]["content"]
def format_last_round_only(rounds: list[dict]) -> str:
"""直前ラウンドだけを返す(コンテキスト節約 + 3Bが前ラウンドに引きずられるのを防ぐ)"""
if not rounds:
return "(これが最初の発言です)"
r = rounds[-1]
return (
f"=== 直前のRound ===\n"
f"【家康】{r['ieyasu']}\n"
f"【秀吉】{r['hideyoshi']}\n"
f"【信長】{r['nobunaga']}\n"
)
def build_prompt(theme: str, round_num: int, prev: str, this_round: str = "") -> str:
"""テーマを毎回冒頭に注入した強化プロンプトを組み立てる"""
header = (
f"【テーマ(絶対忘れるな)】{theme}\n"
f"【現在のラウンド】Round {round_num}\n\n"
)
body = prev if round_num == 1 else f"{prev}\n{this_round}"
footer = (
f"\n\n【あなたへの指示】\n"
f"上記テーマ「{theme}」に対して、あなたのキャラ設定に従って発言せよ。\n"
f"具体例を必ず1つ以上挙げよ。抽象論だけの発言は無効。\n"
)
if round_num > 1:
footer += "直前の他武将の発言のうち、最も弱い点を1つ具体的に指摘してから自論を展開せよ。\n"
return header + body + footer
# =============================================================
# 討論の実行
# =============================================================
def run_debate(theme: str, total_rounds: int) -> dict:
print(f"\n{'='*60}")
print(f" ⚔️ 戦国討論Bot v2 開戦!")
print(f" テーマ: {theme}")
print(f" ラウンド数: {total_rounds}")
print(f" モデル: {AI_MODEL}")
print(f"{'='*60}\n")
rounds = []
for round_num in range(1, total_rounds + 1):
print(f"─── Round {round_num} ───\n")
# 直前ラウンドだけ渡す(全履歴は渡さない → エコー防止)
prev = format_last_round_only(rounds)
# ── 家康 ──
print(f"【家康】Round {round_num} 思案中...")
ieyasu_msg = ask(ieyasu, build_prompt(theme, round_num, prev))
print(f"家康: {ieyasu_msg}\n")
# ── 秀吉 ──
print(f"【秀吉】Round {round_num} 思案中...")
this_round_ieyasu = f"【家康の発言】{ieyasu_msg}"
hideyoshi_msg = ask(hideyoshi, build_prompt(theme, round_num, prev, this_round_ieyasu))
print(f"秀吉: {hideyoshi_msg}\n")
# ── 信長 ──
print(f"【信長】Round {round_num} 思案中...")
this_round_both = (
f"【家康の発言】{ieyasu_msg}\n\n"
f"【秀吉の発言】{hideyoshi_msg}"
)
nobunaga_msg = ask(nobunaga, build_prompt(theme, round_num, prev, this_round_both))
print(f"信長: {nobunaga_msg}\n")
rounds.append({
"ieyasu": ieyasu_msg,
"hideyoshi": hideyoshi_msg,
"nobunaga": nobunaga_msg,
})
# ── 論破王 ──
print("─── Final: 論破王 登場 ───\n")
# 最終ラウンドだけを渡す(3Bの要約能力を信じない)
final_r = rounds[-1]
print("【論破王】分析中...")
ronpa = ask(
ronpa_oh,
f"【テーマ】{theme}\n\n"
f"{total_rounds}ラウンドの議論のうち、最終ラウンドの発言を示す。\n"
f"これを基に、勝者1人を指名し、負けた2人の敗因を指摘せよ。\n\n"
f"【家康 最終発言】{final_r['ieyasu']}\n\n"
f"【秀吉 最終発言】{final_r['hideyoshi']}\n\n"
f"【信長 最終発言】{final_r['nobunaga']}\n"
)
print(f"論破王: {ronpa}\n")
return {"theme": theme, "rounds": rounds, "ronpa": ronpa}
# =============================================================
# Discord投稿 & 保存
# =============================================================
def post_to_discord(result: dict):
if not DISCORD_WEBHOOK:
print("DISCORD_WEBHOOK_URL が未設定のため投稿をスキップします")
return
sections = [f"# ⚔️ 戦国討論Bot\n**テーマ: {result['theme']}**\n"]
for i, r in enumerate(result["rounds"], 1):
sections.append(
f"## Round {i}\n"
f"**🏯 家康:** {r['ieyasu']}\n\n"
f"**🐒 秀吉:** {r['hideyoshi']}\n\n"
f"**👹 信長:** {r['nobunaga']}"
)
sections.append(f"## 💀 論破王の審判\n{result['ronpa']}")
for section in sections:
for i in range(0, len(section), 1900):
res = requests.post(DISCORD_WEBHOOK, json={"content": section[i:i+1900]})
if res.status_code not in (200, 204):
print(f"Discord送信エラー: {res.status_code} - {res.text}")
def save_result(result: dict):
filename = "debate_result.md"
with open(filename, "w", encoding="utf-8") as f:
f.write(f"# ⚔️ 戦国討論Bot\n\n**テーマ: {result['theme']}**\n\n---\n\n")
for i, r in enumerate(result["rounds"], 1):
f.write(f"## Round {i}\n\n")
f.write(f"**🏯 家康:** {r['ieyasu']}\n\n")
f.write(f"**🐒 秀吉:** {r['hideyoshi']}\n\n")
f.write(f"**👹 信長:** {r['nobunaga']}\n\n---\n\n")
f.write(f"## 💀 論破王の審判\n\n{result['ronpa']}\n")
print(f"✅ 結果を {filename} に保存しました")
if __name__ == "__main__":
result = run_debate(DEBATE_THEME, DEBATE_ROUNDS)
print(f"\n{'='*60}")
print(" 💀 論破王の審判")
print(f"{'='*60}")
print(result["ronpa"])
save_result(result)
post_to_discord(result)
print("\n⚔️ 討論終了!\n")
Code language: PHP (php)
改良版の出力結果
で、これを動かしてみた結果がこちら。
**テーマ: あなた達がもし2025年の未来に来たらどうしますか?**
## Round 1
🏯 家康: 100年後の孫の代の人たちは、日本の鎖国政策が現在とは大きく異なり、
外からの影響を受けつつも経済的に豊かに成り立とうと見做すであろうと思うておる。
🐒 秀吉: わしは百姓の出じゃが、もし2025年の未来に来たら、まずこの国を
平穏で安定した場所にしてやろう。太閤検地では大勢の人間を導き、公平な
土地分与を行おう。「わしの土地」に名を残すようだ。そして、多くの人々が
手に入れるであろう食糧の安定確保も忘れない。
👹 信長: 2025年当時の日本には楽市楽座を行い、新たな交易ルートを開拓するだろう。
長篠の三段撃ちを再現し、古代戦法に挑む者を取り除く。南蛮商人との関わりは
深まるが、彼らへの視線は依然冷ややかしい。比叡山は焼き討ちされ、その地の
新しい価値観は形成されるだろう。
## Round 3
🏯 家康: 秀吉の方でござる。比叡山焼き討ちは確かに結果的にうまくいったと
いうても、その過程では多くの犠牲者が出し、(中略)孫の代の人たちは
見守ってくれようと思ふておる。
🐒 秀吉: わしが百姓の出じゃが、2025年の未来を考えた場合、まずは比叡山
焼き討ちの教訓から新しい価値観を生み出す方法を探すと筆頭に挙げておきたい。
(中略)比叡山焼き討ちのように過度に武力を投入するのではなく、その地域の
特性を活かした持続可能な政策を実現しようとする。
👹 信長: 比叡山焼き討ちは確かに大きな失敗だったと家康と秀吉が一致している。
しかし私はこの戦略が日本の未来のために必要不可欠であったと考えている。
(中略)私の弱い点と言えば、比叡山焼き討ちの教訓から得られた結論が
必ずしも適切であろうとは思わないという点だ。
## 💀 論破王の審判
勝者: 秀吉
敗因分析:
家康: 具体例の欠如。比叡山焼き討ちの教訓を踏まえた戦略についての
詳細な説明を欠いており、(b)具体例の欠如
信長: 具体例の欠如。過信によって失敗に繋がった戦略について、
今後どう改善すべきかの具体例を欠いている
選定理由: 秀吉は比叡山焼き討ちの教訓を踏まえた上で「地域の特性を
活かした持続可能な政策」という具体的な代替案を提示した。
結論を言います。秀吉は比叡山焼き討ちの教訓から得られた結論を具体的に示し、
その過程で失われた「わしの土地」の価値を新たな価値観として引き継ぐための
戦略も展開しており、家康と信長にはない具体的な視点を持っていた。
Code language: PHP (php)
めちゃくちゃちゃんとしてる。
何が改善されたのか
結果を見比べると、明確に以下の4点が変わりました。
1. 具体ネタが本当に出てる
- 家康:鎖国、大坂の陣、孫の代
- 秀吉:太閤検地、「わしの土地」、百姓出身
- 信長:楽市楽座、長篠の三段撃ち、比叡山焼き討ち、南蛮商人
v1の「新たな価値観・ビジョン・道筋」連呼から、ちゃんと固有名詞で喋る武将に進化しました。禁止ワード作戦が効いてます。
2. 「鳴くまで待とう」完全消滅
v1であれだけ呪いみたいに繰り返してた「鳴き」系が一切出てきてません。
これは家康のsystem_messageから「鳴くまで待とう」の文言を抜いたのと、禁止ワードに突っ込んだのが効いてます。「忍耐と長期的視野」という抽象ワードも禁止に入れたので、家康は「100年後」「孫の代」という具体的な時間軸で喋るように。
3. 論破王がちゃんと審判してる
v1の論破王は「全体的に具体例が足りませんね」で締める要約botでした。
v2では「勝者明示 → 敗因分析 → 選定理由 → 結論」の構造がちゃんと守られてます。出力形式をテンプレで渡したのと、最終ラウンドだけ見せて情報過多を防いだのが効きました。
4. 信長 Round 3 の自己言及がエモい
「私の弱い点と言えば、比叡山焼き討ちの教訓から得られた結論が必ずしも適切であろうとは思わないという点だ」
これ、信長が自分の弱点を自分で指摘してるんですよね。プロンプトの「最も弱い点を1つ指摘せよ」が他人じゃなく自分に向かったパターンで、めっちゃキャラ的に味が出てます。
「是非に及ばず」の傲慢な信長が初めて弱気を見せた感じで、物語としてアツい。こういうのが出るから生成AIは面白い。
まとめ
前回同様、今回もRX570をぶん回して検証しました。
小さいモデルでもプロンプト設計次第でここまで仕上がるというのが今回の収穫です。
ポイントをまとめると:
- 抽象指示は3Bには効かない → 具体的な固有名詞をキャラごとに仕込む
- エコーチェンバーは物理で殴る → 禁止ワードで封じる
- テーマは毎ラウンド再注入 → する
- 審判系のエージェントには要点だけ渡す → (全履歴を渡さない)
- 出力形式はテンプレで固定 → する
ラズパイとか低スペックPCしかない方でも、「モデル小さいからダメだ」で諦めず、プロンプト側を改良していけばちゃんと動くもの作れます。
もちろんRX570は非推奨環境なので、真似する場合は自己責任でお願いします。
それでは、今回はこのあたりで。
